動物と会話ができる人の能力とは？心のコミュニケーション

時々バラエティ番組で、「動物と話せる人」が紹介されることがありますよね。
人の言葉を話せない動物と、動物の言葉が分からない人間ではどうやってコミュニケーションを取っているのでしょうか。
今回は、動物と会話ができる特殊能力を持った人物について考えてみましょう。

 

どうやって会話している？言葉を使わないコミュニケーション

動物と会話ができる人は、動物に人間の言語を教えたり、動物の鳴き声の種類から分析したりしているのではありません。
ある人は、動物が鳴き声を発していないのに気持ちを汲み取ることができるといいます。
それは言語でなく、心と心で会話しているからです。
人間から見れば「話す」という行為でコミュニケーションを取るのが常識ですが、動物の中には匂いを嗅ぎ合うだけでお互いの気持ちが理解できるものもいます。
動物と会話できる人は、耳に聞こえない何かで気持ちを伝え合っているのです。

耳でなく「心の目」で見る？動物の気持ちを視覚化している

動物と会話ができる人は、相手の気持ちが映像でイメージできるといいます。
例えば「リンゴが欲しい」と思っている時、人間同士であれば言葉で伝えることによって「この子はリンゴが欲しいのね」と分かってもらえるでしょう。
しかし動物の場合、言葉を使って人間に要求を伝えることができません。
それではどうやって人間に「リンゴが食べたい」と伝えるのか。
科学的に証明されているわけではありませんが、仮に動物が頭の中に「リンゴ」をイメージできるとしましょう。
そのイメージをキャッチできる人がいたとして、その人間の頭にも「リンゴ」の映像が浮かび上がります。
すると、言葉を話せない動物でも、人間にリンゴが欲しいと伝えることができるというわけです。
このイメージをキャッチできるのが、動物と会話できる人の能力なのかもしれません。

実は親子の関係でも…無意識に理解している相手の気持ち

動物の気持ちは、親密な飼い主とペットの関係であれば理解できる可能性があります。
「なんとなく具合が悪そうだな」と思って病院に連れて行ったら、目に見える症状が出る前に病気を発見できたという事例もあるそうです。
また、動物と人間の関係だけでなく、心で会話するのは人間の親子同士でも成立している可能性が高いです。
まだ言葉を話せない乳児を育てる母親は、「そろそろミルクが欲しいかな」と気付くことがありますよね。
数ヶ月一緒に暮らしていると、お腹が空いているのか、オムツが濡れているのか泣き声だけでなんとなく判断できるようになります。
要求別に泣き方が大きく変わるわけではないので、これもある意味、赤ちゃんとママが心で会話しているのでしょう。

 

動物と会話できると意識していなくても、ペットが何をしてほしいのか察知できる人はいます。
より親密になれば、考えていることが映像としてイメージできるようになるかもしれませんね。